メロウ横丁に掲載されているツキメロ(月々、メロメロポッチ)のバックナンバー。
忘れっぽい筆者が過去に何を書いたか確認するために作られたページ。


筆者近影

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Vol.22


Vol.21 『幸せの一杯について〜早春自宅編〜』

時は休日出勤が無い、小春日和の土曜日。朝
はデジカメ散歩などして適度に運動。昼めし
は軽めに麺類であっさりすませ昼寝。午後か
らは太田和彦氏や山口瞳氏の文庫本などを寝
っころがりながら斜め読み。本に飽きたらポ
ロンぽろろんとウクレレを爪弾きしつつ、夕
方にかけてはラズウェル細木氏の「酒のほそ
道※」を読み静かに気持ちを高める。

夕方五時ごろおもむろに車に乗り、FMラジオ
のAVANTI(アバンティ)で常連さんたちのお話
に聴き耳を立ててみながら、ノンビリ銭湯に
向かう。銭湯では少々高めだが、サウナ有り
の入場券を買い、お湯とサウナを往復し、た
っぷり汗を流す。最後に銭湯のチープな打た
せ湯風のなんちゃって滝に打たれ、はんにゃ
ーほんにゃーはんにゃー!と怪しげなお経を
りの水分は厳禁。横で腰に手を当て、美味そ
うに白い牛乳瓶を一気飲みするオヤジの姿を
唱え精神修行。喉は極限まで渇くが、風呂上
羨ましく思うも、いつか俺だって!とグッと
堪え、うつむきながら足早に家に向かう。

家では先ず、夕暮れが長くなったことを感じ
ながら庭に出て、先日植えたばかりの桜の木
をめでる。うっすらとピンクがかった、まだ
背の低い若木を眺め、将来はこの桜で一杯と
思いを馳せる。

茶の間に座ると、奥様にあらかじめお願いし
て用意して貰った好物のゴボウのから揚げ、
鳥軟骨などのアツアツの揚げ物陣。そしてた
らもサラダ、菜の花のおひたしの辛し和えな
ど準備万端なおつまみ。テレビでは出来れば
サッカー日本代表のリアルタイム中継か、も
しくはまだ結果の知らない、撮り貯めてあっ
たスポーツ物のビデオをセット。逸る気持ち
を抑えつつ、ビールグラスにビールを注ぎ、
心を落ち着けての一杯。

あー美味し。ぐびぐび。

※「酒のほそ道」ラズウェル細木著
呑兵衛必見の漫画。酒や肴、お店の雰囲気を
非常に旨く描いた作品。読むと昼間からでも
飲みたくなる、ある意味危険な一冊である。


Vol.20 『ダイエット雪だるマン』
ツキメロ20回特別企画 日々メロマニア待望企画

2006年冬。帰ってきた雪だるマンはiPodを聴き
ながら、颯爽と金沢外環状周辺を走っています。


調子に乗って走った雪だるマンは思わず「忍法ブン
シンノジュツ」で6つ子ちゃんに変身です。


さらには2月のトリノ冬季オリンピックを意識して
大技「ツイスタースプレッド」などもたしなむ。

    
トドメに、加賀伝統のおこた卓球の最高妙技「テ
ンクースマッシュ!」まで炸裂した日には!?

        
痩せすぎました。『ダイエット雪だるマン』 






Vol.19 『ひと昔前の金沢 について』

祖父母のモノクロ写真には、武蔵ヶ辻に近い
中橋から金石まで続く、市電が写ってました。

終着駅である海辺の町、金石で育った子供時
代。両親に連れられてお中元やお歳暮のお出
かけといえば、武蔵ヶ辻の名鉄丸越。寂れた
雰囲気の漁師町から、心トキメカセながら車
に揺られ、武蔵ヶ辻に着くと、その都会的な
雰囲気に当時は圧倒されていました。

エレベータで7階に行くと、夢のようなおも
ちゃ売り場、屋上の遊具やペットコーナー。
そして地下売り場の色んなソーセージ。どの
種類も美味しかったのですが、白いソーセー
ジが異国の味がする気がして好きでした。

市立の小中学校が休校になる百万石祭りの日。
出来たばかりのダイエーの透明エレベータに
乗って、友人達と百万石行列を見ていた記憶
もあります。

そんな一大イベントだった武蔵も、成長する
につれて、関心は徐々に南へ移っていきます。

子供映画祭りで大混雑の香林坊映画街(現・
香林坊ハーバー近辺)に行き、帰りはお好み
焼き屋「若竹」で、お好み焼きを食べるのが
幼き日のゴールデンコース。

ガンプラ(ガンダムのプラモデル)全盛時には
片町の「ねづや」、竪町の長崎屋横の「加藤
模型」に寄って、お昼には旧大和(現アトリ
オ)近くのジャーマン(不二家だったかも)
で、大好物のこんがり焼き目のついたエビド
リアを食べるのが幸せでした。

こうして書くと、ワタシの子供の頃の、ゴー
ルデンな金沢市街は結構無くなってますね。
時代の流れですが、ちょっと寂しい。

その後寺町に引越し、すっかりただの通過点
となってしまった武蔵ヶ辻に再び戻ったのが
就職してから。最初の職場が近辺だったので、
毎日武蔵ヶ辻のバス停を利用するようになり
ました。メロメロポッチもオープンし、土曜
日夕方の閉店間際の近江町市場の安さに驚き、
新しく買った自転車で武蔵ヶ辻に通う日々。

それからも気が付くと早や数年。先日ダイエ
ーも閉店し、近江町市場のビル化計画も進行
してきました。今住んでいる場所も静かなと
ころなのですが、来春開通の金沢外環状線に
伴い、近くに大型店がびっくりするぐらいに
あっという間に立ち並びました。

街は生き物とはよく言ったもので、これから
もどんどん変わっていくことでしょう。街の
未来を考える時は、長期的なスパンや、大き
い視野で考えていく必要があるのだなーと、
しみじみ感じる次第であります。

PS.
そんな武蔵ヶ辻はメロメロポッチで12月10日
HEATWAVE(山口洋さん)のライブがあります!



Vol.18 『サッポロ絵日記について』

1.デジカメ DiMAGE A200 & CF 1GB
*** 1日目 ***

北大植物園で色んな植物が見れて楽しかったです。
夜は脂のノッタほっけで、いっぱいやりました。

*** 2日目 ***

豊平峡温泉で露天風呂に入りました。極楽でした。
藻岩山から見た札幌の夜景がすんごく綺麗でした。

*** 3日目 ***

モエレ沼公園で自転車に乗りました。噴水が本当に
凄かったです。サッポロビールも美味しかったです。

*** 4日目 ***

チョコレート工場に行きました。小さなお家や、パ
レード、何故かおもちゃもあって楽しかったです。

写真もいっぱい撮りました。よかったらメロポチの
ホームページの「デジカメ日記」を見てください。
http://www.meropochi.com/


Vol.17 『最近買ったものについて』

1.デジカメ DiMAGE A200 & CF 1GB
春にはデジタル一眼のKissDNを買う寸前まで
いったのですが、レンズが色々欲しくなって
しまいそうなのと、小さくなったといっても
まだ大きい、などなど熟考モード突入。そし
て遂に買ってしまいました!A200。小さくて
手ブレ補正付き、ISO800までなどしばらくい
じり倒しています。広角28mmがいと楽し。

2.iPod shuffle 512MB(携帯音楽プレイヤ)
今まで携帯MDプレイヤーなども買いましたが、
22gという圧倒的軽さが匠。散歩に旅行にと
重宝します。歩く機会や、バスなど乗り物に
乗ることが多い人にお勧め。三盃いく子の猫
くるくるシール(非売品)を貼ってカラフルに。

3.加川良「ユーズド2」(CD)
以前ラジオで加川良さんの「ラブソング」と
いう歌を聴いて以来、CD聴きたいなぁ、と思
っていて、インターネットで購入。いい具合
に力の抜けた大人のライブ版。メロポチにも
来てくれないかなぁ。熊野さん是非呼んでー。

4.サンボマスター(CD)
最近聴く音楽は兎にも角にもサンボマスター
なのです。特に一枚目の「新しき日本語ロッ
クの道と光」がお勧めで、「そのぬくもりに
用がある」は最高なわけですよ。そして我が
家では、ボーカルの山口隆(洋ではない)の物
まねが流行っているわけですよ、お客さん!

5.スターウォーズ エピソード3(前売)
スターウォーズが大好きだぁ!特に2のヨー
ダ活躍シーンは鳥肌ものです。最近は映画館
まで行かず、ビデオでいいや、と不精なワタ
シですがSWサーガだけは映画館です。バッチ
シ前売購入済み。8月行く予定。楽しみ。

6.みんな大好き塊魂(ゲーム PS2)
プレステ2は埃をかぶり、花粉の季節に買っ
たドラクエ8も早々と放棄。そんな我が家で
唯一遊ぶのは「塊魂」。ゲームを全くしたこ
との無い奥さんも、コレだけは体ごと、右に
左に揺れながら遊んでいます。音楽もよいの
で、普段ゲームをしない人にもお勧め。

7.ソラネコ LIVE2000-2004(DVD)
メロポチでも人気のバンド、ソラネコを6月
京都で見てきました。このDVDでもソラネコ
ワールドを楽しめます。特にキムラ氏のラッ
ケンロールな弾けっぷりは圧巻!必見です。


みね http://www.meropochi.com/
なんか最近いっぱい買ってますね。まとめる
と、iPodでサンボマスターを聴きながら、デ
ジカメで写真を撮っている日々。最近のお勧
め写真スポットは辰巳用水遊歩道。ただメチ
ャクチャ蚊に刺されやすい体質で、蚊との戦
い。負け続ける、そんな日々〜(新しい風)。


Vol.16 『東山散策について』

金沢で生まれ育ったワタシですが、初めて東
山に足を踏み入れたのは、2003年。近くを通
りながらも、随分の間未踏の場所でした。

よく写真や映像では見ていたのですが、イメ
ージ的には観光客様達の行く場所で「オラの
ような平民が足汚しするなんてもってのほか。
恐れ多いでごわす。お代官さまぁ〜、へへー」
とひれ伏すような印象をもっていました。

勇気を振り絞って行ってみると、オラのよう
な下々の者でも下を向くことなく、大手を振
って歩ける場所で、地元にいながら観光気分
をプチ味わえます。街並みを眺め、お土産屋
を覗きつつそぞろ歩くのも、また楽し。

このように観光客チックにひがし茶屋街のメ
インストリートをぶらつくのも一興なのです
が、一歩裏道に入ると、昔の金沢を思い出す
通りが網の目のように入り組んでおり、懐か
しい情景に出会えて、これまたいい感じです。

と、ここまでは東山初心者散策初級〜中級編
といったところでしょう(東山の上級者は唄
に踊りと年季がいるので、ここではあくまで
も初心者のランク)。初心者も上級編になると
秘境探検装備に身を固め、前日の晩は夜10時
には就寝し、一週間は酒を断ち、万全の体制
でさらに東山奥へと足を運ぶのです。そう、
それでこそ初心者の上級者なのです!

そこまで出来たら国道159沿いにて「スナ
ックまどか」を発見し、山方向に向う。猫に
睨まれ、睨み返し、それでも負けることなく、
道なき道を(嘘です)上って行くと、鬼子母
神さんこと真成寺近くに見えるは「山猫夢幻
堂」。メロポチ3周年映画で見事「定休日」
だった山猫堂が生まれ変わりました。ここか
ら先は足を運んで、不思議な時間を堪能して
ください。ちなみに「定休日」は月・火曜日。
http://www3.nsknet.or.jp/~mineo/yamaneko/

あと初心者中級編で、ひがし茶屋街でも少し
だけわかりづらい場所にあるのが、茶房ゴー
シュさん。ここでこのメロウ横丁の挿絵を描
いている、『三盃いく子』の個展が以下の日
程で開催されます。メロ横ファンの方は、東
山散策も兼ねて是非足を運んでみてください。


Vol.15 『歌い継ぐ歌 について』

3/20に遅ればせながら、今年初となるメロポ
チに足を運びました。昔は職場が近かったこ
ともあり、自転車でしょっちゅう行っていた
のですが、忙しかったり、引越しして少し遠
くなったりでなかなか。

で、久々のその夜は大阪のシンガーソングラ
イター、五十一(ISOICHI)さんのライブ。
スチールギターの音色も渋くて、いい夜でし
た。ライブの中で「さよなら小唄」という曲
があり、その歌が他のミュージシャンにも歌
い継がれているとのこと。しみじみいい曲で
した。

五十一さんの歌を聴きながら、昔イージーTA
KUさんが「歌は歌い継いでいかないと死んで
しまう。だから僕は歌い継ぐ」的なことを言
われたことを思い出しました。

そのTAKUさんが今、山口洋さん(HEATWAVE)の
「満月の夕」をカバーされていると先日聞き
ました。この曲は山口さんと、中川敬さん(
ソウル・フラワー・ユニオン)の共作で、阪
神大震災の瓦礫の上、呆然と立ち尽くす中で
生まれた曲です。ガガガSP、平安隆さん、酒
井俊さん、沢知恵さん等々、多くのミュージ
シャンに歌い継がれています。

山口さんは日記で満月の夕について、こう書
かれています。(http://www.five-d.co.jp/he
atwave/ 「ROCK'N ROLL DIARY」より抜粋)。
『こんな風に歌い継がれるのってソング・ラ
イターとしては至上の喜びなのだ。誰が書い
たか、何てことはどうでもいい。こうやって
人々の心を経由して、素晴らしい人物に新た
な息吹きを吹き込まれる。「満月の夕」。あん
たは幸せものだよ。』2002.12.21
『曲をリリースすることは文字通り「手放す」
ことなのだ。戻ってくることなく「死んで」
しまう曲も多い中で、こうやって違う表情に
なって届けられることは本当に嬉しい。[中略]
ソングライターにとって一番の喜びはその歌
が作者不明となっても歌い継がれていくこと
だと思っている。』2002.11.21
『あの歌はもう俺のものでも中川某のもので
もなくて、誰のものでもない。カラオケであ
れ、何であれ、歌ってくれてる全ての人のも
んだと思う。』2005.01.08

「歌」というのは譜面だったり、CDだったり
でまだ物理的にも残りますが、それを通して
本当に人と人とに継承されていくのは、もっ
と抽象的な思想だったり、時代の空気だった
り、その人の生き方自身だったりする気がし
ます。その媒体となるのがたまたま歌だった
り、本だったり、絵画や彫刻、建築、製品、
料理、家庭、お店等々、人が生み出すもの全
てなのかと。うーん、上手く書けてませんね。
言えるのは、「満月の夕」が歌い継がれるこ
とにより、人々の胸に震災の記憶や体験の一
部が残っていくことでしょう。

この曲に限らず、いい歌はどんどん歌い継が
れていって欲しいものです。TAKUさんの「満
月の夕」を楽しみにしています。

TAKUさんといえば4/12メロポチでのUndergr
ound Liveはなんと50回目!4年以上ですね。
凄い。歌い継がれるTAKUさん魂にこれからも
期待大です。


筆者近影 みね@メロポチHP担当
花粉と戦う日々。忙しくて、4キロ近く体重
が減ったが、相変わらず丸顔なので誰にも気
付かれない。春は桜を庭に植えて、自宅での
花見を虎視眈々と狙っている。またデジタル
一眼の「KissデジタルN」も虎視眈々。虎視
眈々な日々である。
http://www.meropochi.com/


Vol.14 『2005年について』

2月ですが新年一回目なので、年の初め的に
ここ数年を振り返ってみますと、西暦で偶数
年は充電の年、奇数年は活動の年になってい
るようです。

2001年は歌の宅配便@金沢を開催し、その勢
いで日々メロやTAKUさんのホームページを作
り始めました。メロポチ3周年のTAKUさんの
素晴らしいライブレコーディングで猛烈に感
動したり、何故か出雲大社まで連行されたり
もしつつ、年末にはクリスマス展をメロポチ
で企画。

2003年は結婚&引越しがあったり、久連波さ
んでの奥さんの個展。重なるように金沢で2
回目の歌の宅配便と年中慌しかったような。

そう思って2002年、2004年を振り返ると、仕
事の忙しさは別として、どちらかと言うと充
電の年でした。

まぁ某生ジュース屋店主の方みたいに、常に
活動的で全力パワーの持ち主もいますが、も
ろインドア派で、ビールとつまみが友のぐー
たらなワタシとしては、そんなペースがちょ
うどよいのかも。

ということは、今年2005年は活動の年!にな
るかどうかはわかりませんが、何年前から熊
野さんとちらっと話していた「日々メロ展」
を今年こそはメロポチで開催しようかなーと
思っています。

初期の頃からのメロポチの秘蔵?写真や、最
近の趣味でとっている写真、それに日々メロ
のホームページのデータ等々を織り交ぜて、
メロポチで展示できたらと。もし余裕があっ
たら、どこかで熊野さんあたりとビールでも
飲みつつ、プロジェクターを使って投影した
写真を見ながら、その時の情景を語るイベン
トでもしようかなーと、漠然と思っています。

もしも実現できたら、生涯最初で多分最後の
個展となると思いますので、実現の暁には来
ていただけると嬉しいです。

また最近メロポチのギャラリースペースへの
展示の申し込みが少ないようです。ワタシみ
たいな普通の会社員で、何ら特技を持ち合わ
せていない人でも、やろうと思えば個展やラ
イブを開催することが出来るのが、メロポチ
チック(もしくはメロポチ魂)な点だと思い
ますので、我こそは!と思う方は、是非メロ
メロポッチで熊野さんに気軽に相談してみて
下さいね。


巨大ビールを舌鼓中の筆者近影。
前回熊と戦った、と書きました
がフィクションです!A嬢、K
子さん、お姉さんにまでご心配
させてしまいました。


Vol.13 『熊鈴について』

今年の秋は、熊野、、、では無く、野生の熊が毎日
のように新聞を騒がせました。以前のツキメロで
も書きましたが、ワタシは早朝に写真を撮りなが
ら散歩することが多いので、この秋は熊除けにと、
いつも大きな鈴を付けて散歩していました。しか
しある朝、たまたま鈴を付け忘れて家を出てしま
いました。

途中で気付いたのですが、まっ、いいかと、山沿
いの道を歩き、香りたつ立派な金木犀の写真を夢
中に撮っていた、その時です。何やら背後に気配
を感じ、ま、まさか!と思い、ゆっくり振り返る
と、そこにはなんと体長が自分と同じぐらいの大
きな熊が立っていました。ひえぇ〜と、内心は動
揺しまくりながらも、ニュースで見た「熊は逃げ
る人を追う習性がある」という知識が頭をよぎり、
一刻も早く逃げだしたい気持ちを辛うじて踏み止
めて、その場で熊と激しく睨みあいました。

どれぐらいの時間そうしていたことでしょう。恐
らく実際は10秒ほどの短い時間だったでしょうが、
無限にも感じれる戦慄の時間。一歩二歩と、気付
かれぬよう後ずさると、夜露に濡れた金木犀の根
っこにでしょうか、足を取られて後ろに転んでし
まいました。万事休す!一瞬にして熊は、その巨
体から想像も付かぬスピードで、私に馬乗りに!
いや、熊乗りに覆い被さってきました。

下になってしまったワタシは、最低限の防御とし
て、自分の両足を熊の腰に廻し、ガードポジショ
ンの姿勢をとりました。人間相手ならばこれで上
になった人は容易には攻め込めず、防御側が有利
に相手をコントロールも出来るのですが、そこは
ナンと言っても「熊」です。お構い無しに、パワ
ーに任せて、右の鉄拳をワタシの頭部めがけて思
いっきり打ち下ろしてきました。

南無!と首を傾けると「ドボッ!」という鈍い音
と共に、地面がコブシの形に大きくえぐられまし
た。間一髪、首の皮一枚で避けれたのですが、休
む間もなく、熊は続けて左の鉄拳を風圧と共に打
ち下ろしてきます。これも何とか紙一重でかわせ
ましたが、次に避けれないボディに熊の右のコブ
シがヒットしました。

呼吸が止り、血の味が喉を駆け上がってきました。
熊はトドメを狙ったのでしょうか、大きく左の腕
を振り上げようとしたその瞬間です!ワタシは熊
の左手首をがっしり掴み、胴に廻していた両足を、
熊の左肩の付け根に廻し直し、腕ひしぎ逆十地固
めの体勢に入ることに成功しました。

あと一歩で熊の左腕が伸びきる、寸でのところで、
熊はその怪力に任せ、ワタシの体ごと己の左腕を
天めがけて大きく振り上げました。このままワタ
シの体ごと、地面に叩きつけるつもりです。

熊の頭上高く持ち上げられた瞬間、ワタシは「高
く広がる朝焼けの空が綺麗だなぁ」と場違いな思
いと、このまま叩きつけられたら危ないなぁ、と
いう恐怖が奇妙に頭の回路でシンクロし、今まで
体験したことが無い感覚に包まれました。

スローモーションのように感じた一瞬を経て、ワ
タシは最後の力を振り絞り、握り続けていた熊の
左手首をクイッと捻りました。「グオォー!!!」
と獣のような、いや、まさしく獣の呻き声をあげ、
熊はそのままどすん!と前のめりに倒れました。
ワタシもうつ伏せの体勢のまま地面に叩きつけら
れましたが、握った左手首は離しません。熊の肘
をテコの基点とし、状態反らしの要領で、渾身の
力で締め上げました。熊の肘の靭帯が切れる寸前
の、嫌な音が聞こえました。

熊は残った右手でマットをタップ。慌てて島田レ
フリーと、熊側のセコンドが、二人をわけました。
超満員のつつじんスーパーアリーナの観客の歓声
が、遠く海鳴りのように聞こえる中、「Winner!」
とレフリーに手を上げられたワタシは、痛む腹を
さすりながら、今日の朝ご飯はなんだろな、と考
えていました。          激闘編・完


みね@金沢在住(山沿い。熊出没跡有)
皆さん熊には気をつけて。先日結婚式、翌日にお
墓参りに行ってきました。色んなことがあります
が、日々、人生なのです。ええ。


Vol.12 『金沢について』

ここ2年ほど仕事の関係で、平日は東京での
ホテル暮らしが多い日々です。そのせいか最
近よくみんなから「みねちゃん、あか抜けた
ね!」と言われる、、、こともちっともなく、
相変わらずマイペースに過ごしております。

仕事場の近くにホテルを取り、通っているの
ですが、先日初めて超満員の通勤電車という
ものに乗ってしまいました。たった2駅分だ
ったのですが、朝から疲れ果て、げんなり。

元来、行列も絶対並ばない、という大の人込
み嫌いというのもあるのですが(まぁ好きな
人もいないでしょうが)、これを毎日乗る人
達は凄い。マヌケにも文庫本片手に乗り込ん
だところ、その手が勝手にあっちの方向に行
って、動かせない3分間でした。降りた時は、
今まで金沢でホントよかったなぁ、としみじ
み感じた次第です。

東京に居て思うのは、金沢に比べて体力を使
うということです。満員電車をはじめ、電車
の乗換えや、大きい駅での端から端まで歩く
だけでもかなりの距離。金沢では車を使って
のドアtoドアで、普段長い距離を歩くなんて
めったに無いですよね。その点では、都会の
ほうが健康的なのかも。

そういえば前述の満員電車で手にしていた文
庫本は、先日亡くなられた中島らも氏の「西
方冗土」。大阪についての本なのですが、そ
の冒頭に「街を好きになるというのは、街並
みがどうとか風土がどうとかいうことではな
くて、その街に自分の好きな人たちがいるか
どうか、これにつきる。」という一文があり、
そうだよなぁ、と思いました。当然ながら結
局はどこに行っても自分を含めた、人なんで
すよね。生まれ育った場所が良いというのは、
それだけ関わった人達が多いということで、
その関係がよければ良い街と感じるのかも。

今年初めにメロポチで行われた、山崎阿弥ち
ゃんの定例最終ライブで、阿弥ちゃんが言っ
た「金沢が大スキで、大キライでした」とい
う一言は、どこか頭の中に残りました。どこ
ででも見知らぬ街に住むのは難しいことなの
でしょう。その分、金沢は良い街だなぁ、と
県外の方が言ってくれると、ほんわか嬉しい
気分になったりします。

都会過ぎず、さりとて環境が厳しい田舎過ぎ
ない手頃な大きさと、周りの人達のおかげで、
ワタシは生まれ育った金沢という街が好きで
す。そう考えさせられた満員電車でした。


満員電車での都会の洗礼を受ける筆者(田舎風味)

ps.
電車に乗ると本を読む機会が増えました最近のお勧
めは「バッテリー」あさの あつこ著。いい本です。


Vol.11 『歩く人について』

あなたは前を見て歩く人〜(Byラ・ソラネコ)
ということで、今回は歩くことについて。

毎号メロウ横丁を、読書用、保存用、タイム
カプセル埋め込み用と、3部入手している熱
心な「メロ横マニア」な方は覚えているかも
しれませんが、今年最初のツキメロVol.9で
『デジカメ日記始めました』と書きました。

一回気に入ったことは、比較的長〜く続ける
というワンパターンな体質のため、今のとこ
ろ飽きもせず、ぱしゃぱしゃシャッターを、
押したり押さなかったりする日々です。

昔は車で移動して撮ることが多かったのです
が、徐々に自転車や歩いて、身近な風景を撮
るようになりました。そこで気づいた当たり
前のことなのですが、それぞれで見える景色
が全然違うなぁ、と。移動手段がゆっくりに
なればなるほど、一つ一つの物が存在感をも
って目に飛び込んできて、あっ!これも撮ろ
う、それもいい感じやん、と今まで何気なく
通り過ぎていた草花や近所の景色、夕暮れの
空気などが、急にふわ〜ん、と見えてきまし
た。これまでせわしなく生活してきた中で、
随分多くのことを見過ごしてきたなぁ、と3
0も半ばになって気づいた次第であります。

歩いていると普段と異なる回路で思考ができ
たりして、意外と楽しいです。そんな感じで
休みの日など、朝早くから随分な距離をどん
どこ歩くこともあるのですが、時には農家の
庭先で、大きな犬6頭に追いかけられたり、
犀川上流沿いを歩いていたら、見事に道が無
くなったり、それで仕方なく来た道を戻ると、
雨がちらつきはじめ、早朝から半泣きになっ
たりと、色々ありますが、それもまた旅の醍
醐味です(旅じゃないか)。

まっ、写真の腕前は全然上がっていませんし、
ものぐさなので、家の中や庭の草花の写真が
ほとんどなのですが、しばらくは歩きや自転
車のスピードで、ゆっくりと遊んでみたいと
思ってます。

写真の一部はメロポチホームページから見れ
るようになっています。そういえば、メロポ
チホームページもいつの間にか丸3年が経過。
見ていてくださる方、感謝感謝なのです。
http://www.meropochi.com/


不法侵入者として追いかけられ、逃げ惑う筆者(無実)


Vol.10 『言い忘れた事について』

2000年9月9日。富山で行われた、各地の山口
洋ファンが作るライブ『歌の宅配便@黒部』。
そのホームページのお手伝いをさせていただ
いた縁で、金沢にて様々なファンの輪が広が
る。その輪の中に、熊野さん、私と同い年の
金沢の女性が加わる。彼女は初期の頃からの
生粋のHEATWAVE(山口洋Vo,G)ファン。ライブ
後に富山で毎月のように行われた飲み会にも
参加されるようになる。その飲み会に彼女が
車で富山まで行くときは、よく同乗させてい
ただいた。HEATWAVEの話を中心に、金沢から
富山まで楽しい道中を過ごせた。富山で飲ん
で、帰り道はいつも酔いつぶれて寝てしまっ
ている私に、呆れもせず、よく送って貰った。

そして2001年5月6日金沢市民芸術村。いっし
ょに立ち上げた『歌の宅配便@金沢』。彼女
も精一杯めろめろふれんずの一員として頑張
ってくれた。金沢で山口洋の歌を聴けるとい
う事が、信じられないぐらい嬉しいと言って
いた。大成功に終わったライブの打ち上げで、
彼女は「生きててよかった!!」と叫んだと
いう。それは若い時に大病をした彼女だから
こそ、心底言えた一言だったのかもしれない。

2002年夏。彼女から病気のことを綴ったメー
ルが届いた。入院をしていると聞いていたが、
そこまで重い病気だということを、いつもの
元気な姿から想像できなかった。その年の春
には、神戸での宅配便を日本酒を飲みながら
楽しんできた、という話を聞いていたのだ。
柏で行われた宅配便に、私と熊野さんが見に
行って、打ち上げにも参加させて貰った話を
土産話として、病院にお見舞いに行った。

2003年7月20日香林坊ハーバー。2度目となる
金沢の宅配便。当初、その頃は入院中の予定
で残念、との連絡があったが、幸いにも入院
前となり、ライブを見てもらうことができた。
本当によかった。打ち上げでは山口さんが、
ボヘミアン・ブルーを歌い「人はまた、何度
でも立ち上がるのさ!」と元気づけていた。

2003年8月30日。あっこちゃんメロポチ卒業
パーティ。そこで久々にお会いできた。元気
そうだった。完治に向かっているのだと感じ
たが、お会いできたのはこの日が最後になっ
てしまった。

2004年3月23日。北陸初のHEATWAVEとしての
AZでのライブ。本来私は見に行けない予定だ
ったが、奇跡的に見に行くことが出来た。彼
女は入院中で見れないとの事だった。恐らく
金沢でHEATWAVEを見れることを、一番望んで
いたはずの人だった。その彼女が見れず、出
来れば金沢で見たいが、まぁ東京ででもいい
や、と思っていた自分だけが金沢で見ること
に違和感を感じた。せめてもと思い、彼女宛
てにツアーTシャツを買って、山口さんにサ
インをいただけるようお願いした。

そのTシャツは、山口さんだけではなく、メ
ンバー全員のサインが書かれ、メロポチに送
られてきた。病院まで届けてくれた熊野さん
から彼女の様子を聞いた。再発であることを
含め、かなり深刻な状態であると覚悟した。

そして2004年5月14日。お通夜に向かうため、
小松空港から金沢駅に向かうバスの中。気持
ちの整理がつかぬまま、今まで彼女から携帯
に送られてきたメールを読む。富山の宅配便
の余韻、金沢の宅配便の前の高揚感、何気な
い日常報告、メロポチのこと、そして病気の
こと。頻繁にメールをやりとしていたわけで
はないが、それでも4年余りの間、パソコン
のメールと併せて、幾つかのメールが残って
いる。

僕らが山口洋さんを通じて出会えたことに、
どんな意味があるかを考えること自体、傲慢
かと思うが、彼女の人生において、この出会
いが少しでも楽しかったことと感じていてく
れていたのなら、幸いだと思う。自己満足な
のだろうけど、今はそうであればと切に願う。

1時間遅れで式場に入る。かける言葉もでず
仏前に手を合わせ、お焼香を済ませた。初め
てお会いした優しそうな旦那さんに挨拶をし、
何をどうすればよいのかわからぬまま、仏前
に背を向けると、式場にリピートで流れてい
た、山口さんの曲『ノーウェアマン』のサビ
の歌詞が耳に入った。

 日曜日に車を洗い
 ディスカウントストアで買い物をすませ
 人並みのトラブル 年老いていく親
 大事なことを云い忘れ

大事なことを言い忘れていた。ありがとう。
出会えた事に。その時、せめて写真に向かっ
てでもそう言えれば、いや本当は生前にその
ことを何らかの形で伝えておくべきなのだが、
大事なことはいつも言えず、後で悔いる。

 セレモニーに花  玄関には赤い薔薇
 いくつかの笑顔で ツジツマをあわせ
 終着駅のない電車に乗り
 夜明けの歌をいつも探してる

変わらないようで、ゆっくりと、だが確実に
変わっていく日常を歌ったこの曲。壮絶な病
気との戦いの日々を終えられた彼女。その疲
れをゆっくりと癒して欲しい。そして、また
僕らが山口さん関連のイベントをやった時は、
笑いながら見守って貰いたい。ありがとう。
今まで本当にありがとう。


Vol.9 『Web日記について』

昨年9月頃まで約2年ほど、メロメロポッチ
のホームページ『日々、メロメロポッチ(以
下、日々メロ)』で『日々、ヘロヘロ日記』
というWeb公開の日記を書いてました。

公開ということで、日々の思いを開けっぴろ
げに赤裸々に書き綴る!という内容では無く、
読まれることを前提にした、日記というより
エッセイに近い感じでしょうか。

そんな書き物だったのですが、奇特にも楽し
みしてくれる人達がいたりして、私も割と面
白く書いてました。ただ、ターゲットが日々
メロ読者ということで、あんまりメロポチと
掛け離れた内容を書くのもはばかられ、忙し
かったり、引っ越してメロポチに気軽に自転
車で行けなくなったりで、ネタ不足も合わさ
って、なんとな〜く休止にしてしまいました。

ホームページというのは、最初に作成するの
は意外と勢いだけでも出来るものですが、地
道に長〜く更新し続けるのは、難しいもので
す。世の中には作っただけの、更新されない
寂しいホームページで溢れ返ってます。

更新されないホームページのほとんどは、忘
れ去られる運命にあります。とは言っても日
々更新し続けるのは難しい、、、。そういった
とき日記やみんなが自由に書き込める掲示板
が頼りとなります。

そして、日々メロでもこのお正月から遂に店
主・熊野盛夫の日記『もりおの感に春』が始
まりました。最初は「熊野さん、マメに書け
るかなぁ」と心配していたのですが、現在の
ところビックリするほどマメマメもりお君で
す。これからどうなるのかは誰も(多分当人
も)わかりませんが、パソコンは勿論、登録
すれば携帯電話のメールにも配信できますの
で、是非、電脳熊野ワールドを楽しんでみて
下さい。

熊野さんが熱心に書いているのに触発されて、
ついでに私も『日々、デジカメ日記』を開始
しました。下手っぴ写真なんですが、その中
から気に入ったのを載せています。ちょこっ
とメロポチネタもありますが、今回は特にメ
ロポチに拘らず、気軽にのんびりと、日常を
写していくつもりです。

そしてとどめはメロウ横丁でも素晴らしい文
章で大人気の、藤田京子さんの踊る日記です。
今年の日々メロは日記3本柱でリニューアル
してみました。日々、お楽しみに!
http://www.meropochi.com/



筆者近影
雪掻きで筋肉痛。じっと手を見る。


Vol.8 『縁(えん)について』

ミネリータです。

先日とある結婚式に出席させていただきまし
た。なかなかアットホームな雰囲気で式は進
み、その中でヒゲのおじさんから「人の縁」
についてのスピーチがありました。それを聞
きながら、縁ってホントに不思議なものだな
ぁ、としみじみ感じた次第であります。

時代とともに、現代では携帯電話やインター
ネットと色んなコミニケーションの形が増え
てきましたが、考えてみれば結局はどれも人
の縁を紡ぐための手段が増えただけです。目
的は昔から変わってないのかもしれません。

色んな縁が元で楽しいことや、逆に辛い事も
あるのでしょうが、縁の輪ッかが大きければ
大きいほど、また縁が深ければ深いほど、楽
しいことはより楽しく、辛い事や苦手な事は
お互いでカバーし合える気がします。「縁」
を「円」と考えてみると、自分が思い描く素
敵な円を描くことが出来れば、それで人生OK
かもと、しみじみ感じた一日でした。マル。

私信
司会を勤めてくれた熊野さん。最高の唄を歌
ってくれたTAKUさん。かっこよくサックスを
披露してくれたアッコちゃん。立会人を引き
受けてくれたマツさん。ビデオを回し続けて
くれたメロプロ松居さん。二次会で美味しい
料理を振舞ってくれた長島さん。楽しい影絵
ではじけてくれた京子さん。結婚式のお約束
となりつつあるチュー族の面々。メロポチス
タッフ皆さん。ほか沢山のお祝い、祝辞の数
々ホントーありがとうございました!とって
も素敵な「宴」でした。最大級にどうもです。



みね
唐突に2003年読んだ本BEST3
『クリティカルチェーン』E.Goldratt
『お笑い男の星座&2』浅草キッド
『「男性自身」傑作選』山口瞳


Vol.7 『アメリカについて』

始まってしまいましたね、戦争(現在3/23)。
一刻も早く終結して欲しいと願っています。
どう考えても一連のアメリカの行動は理解で
きず、世界各地でも反戦運動が行われていま
す。今回はそのアメリカという国について。

先日話題のドキュメンタリ映画「ボーリング
・フォー・コロンバイン
」を恵比寿にて観て
きました。1999年コロンバイン高校で起きた
少年による銃乱射事件を中心に、アメリカの
銃社会を、というかアメリカ社会の病巣を抉
ったドキュメンタリ。こう書くと堅い感じで
すが、笑いもあり、エンターテーメント作品
としても一級品に仕上がっており、2時間が
あっという間に感じられた映画でした。

その映画から私なりに今のアメリカをまとめ
ると「TVなどのメディア等で恐怖を煽る→
一般市民は不安に陥る→恐怖でヒステリック
になった一般市民は思い通りに動かされる→
誰かが儲かったり、政治家が国民を自由に動
かせるようになる」という、行き過ぎた歪ん
だ資本主義、民主主義の図式に支配されてい
るのでは、と感じました。今回の戦争は9.11
のテロを元に、世論を操作しているかと。

と偉そうに書けるほどアメリカという国に精
通しておらず、この映画の視点ぐらいでしか
語れないのですが、今のアメリカの突出ぶり
を見ると、まだ冷戦下でのパワーバランスが
取れていた時代がましだったのでは?と思え
るほどです。

唯一の超大国であるアメリカが、今後さらに
暴走すれば、いつかはアメリカも破綻するか
もしれません。その時はアメリカに追従する
しか能が無い日本も同じ末路を辿ることでし
ょう。本当は敗戦後アメリカによって与えら
れた平和憲法を、今こそアメリカや、世界の
国々にその尊さを伝えるのが日本の使命だと
思うのですが、、、。アメリカの一般市民一人一
人は素敵な方が多いです。政府や企業のトッ
プ層達が、多様な歴史観や、各国民の気持ち
を考えない、利己的な利潤追求だけを求める
風潮が、災いの元凶のような気がします。

戦争が長引けば、戦火が拡大し、戦費も莫大
な額になるでしょう。日本の税金が戦争に使
われるということは、私たち個人個人が戦争
に加担しているも同然かと。戦争反対!!は当
然として、何故戦争が起こってしまうのかを
もっと深く掘り下げて考えていくコトが、平
和のために大切なのではと最近思っています。

そんなことを考えさせられるきっかけとなっ
た「ボーリング・フォー・コロンバイン」は
ココ金沢でも4/12以降、シネモンドさんにて
上映されます。勿論その映画の考え方だけに
支配され、ヒステリックになってしまっては
イカンですが、アメリカの現状を考える力に
はなると思いますので、今この時だからこそ、
鑑賞することを個人的にお勧めします。


Vol.6 『インターネットについて』

1月初め金沢市内某所でメロメロポッチ店主
熊野さんによる公開対談がありました。その
中で「インターネットは新しい時代の鉛筆み
たいなもの。そしてインターネットは庶民の
政治力にもなりえる」的発言が熊野さんから
あり、思わず「おっ!?」と思いました。以
前からワタシもそう考えていたからです。

パソコン、コンピュータ、インターネット…
それらを毛嫌いする人もまだまだ多いと思い
ますが、現時点ではそれもある意味当たり前
と言えます。数年前に比べて随分簡単になっ
たとはいえ、まだまだパソコンは家電と比較
すると複雑怪奇な存在です。まぁそれは、パ
ソコンがあらゆる用途に威力を発揮するとい
う八方美人的な多機能さゆえのことでもある
のですが、とっつきにくいという面にも繋が
っています。今回はそんな複雑なパソコンと
は分けて、「インターネット」という側面だ
けを考えてみます。

インターネットは、個人で企画した伝えたい
事を、自分の力だけで低予算に発信すること
が可能なメディアです。今まで自分の考えを
多くの人に知って貰おうと思えば、本を出版
したり、TV局に掛け合ったりで、お金や時間、
人脈も必要でした。個人の演奏や、趣味で作
った作品を多くの人に見て貰う、といったこ
ともなかなか気軽には出来ません。極端に書
けば、情報発信=大手メディアの公式で、受
け手側も決められた少ないチャンネルを選ぶ
作業だけが唯一の手段でした。

これからは求めれば、インターネットという
電話代ぐらいの価格で、情報発信可能となり
ます。今はまだその過程として、複雑なパソ
コンを使わなければならないことも多いので
すが、今後どんどんパソコンを使わずとも多
くの事が実現できるようになるでしょう。

益々日常生活に溶け込み、意識せずとも常に
インターネットを使用している、という段階
になれば、冒頭にあるようにインターネット
がみんなの鉛筆になり、弱者や個人の力にも
なります。大手のメディアも個人の情報発信
も同じ土俵に上がれる可能性があるのです。

ただ、だからと言って、意味の無い独りよが
りの情報ばかりがインターネットで垂れ流さ
れたとたら、誰も見向きもしないでしょう。
当たり前ですが、今までどおり、いやもしか
するとインターネット上のデータ量が増えれ
ば増えるほど、今まで以上に”本物”の価値
が上がっていくのかもしれません。そして見
る側にも自分の必要な情報を選ぶ、主体性を
持った確かな“眼”が求められる気がします。

インターネットだからと言って、必要以上に
大騒ぎしたり、毛嫌いする必要もなく、水道
や電気のように無意識に使える(使っている)
時代が間も無く訪れます。というわけで、今
インターネットが使えない人も、心配しなく
て全然大丈夫です。インターネットによって、
世界中から画期的なアイディアやクリーンな
新産業が生まれ、人類が便利さや発展だけを
求める方向から、平和で精神的に豊かな「発
想の時代」に向かう。そんな力が、インター
ネットにはあるような気がしています。

PS“http://www.meropochi.com/”取得しま
した。機会があればインターネットで!


Vol.5 『金沢アースディ2002について』

どもです。9月8日に熊野さんを含む、実行
委員の方たちにより金沢アースディが今年も
開催されました。ワタシも昨年に引き続き、
ホームページをちょこっとだけ手伝わせてい
ただきました。

ワタシ自身環境に興味を持っているか?と振
り返ってみると、普段はゴミの仕分けも面倒
やなぁ、などと思いながらやっている程度。
化石燃料などの資源の枯渇や、世界的な環境
問題っていうのは深刻で、今何とかしなけれ
ばやばい、というのは漠然とは感じているの
ですが、問題が大きすぎて何をどうすればよ
いのかよくわからない、というのが本音です。
恐らく今多くの人も同じではないかと。

金沢アースディでは、環境を考えるきっかけ
を決して押しつけがましくなく、いつも楽し
く提供しているなぁと思います。この前ラジ
オで聞いた話で「日常っていうのは、凄く頑
強に出来ていて、簡単には崩れない」という
のがありました。環境を考える、というこ
とが、多くの人々の日常に定着するには、こ
の楽しくというのが大切なキーワードかと。
非常に大きな問題ですが、性急に一度にすべ
てを解決しようと思うのではなく、一人一人
が出来うる小さなことを、身近なところから
少しづつ改善していかんとなぁ、と考えさせ
られた一日でした。実行委員の方々お疲れ様
来年も頑張ってください。
http://inyoursoul.web.fc2.com/earthday/m


Vol.4 『メロメロポッチ4周年について』

ども×4。いやぁ、こーやって毎回書いてい
ると、2ヶ月経つのってホントーに早いと感
じます。一瞬です。光陰矢の如しなのです。

早いといえば、この前の7月4日でメロメロ
ポッチも4周年。思えば某カレー屋で、まだ
名前も知らずに「佐野温泉の佐野さんの友達」
としか覚えていなかった頃。お互い飲みなが
ら話している中で「今度の7月4日から生ジ
ュース屋始めるぜ〜」と聞いたあの時から4
年。早いような、色々あって長かったような。

2周年の時にプレゼントした「ノーウェアマ
ン」のCD。そこから山口洋さんの歌の宅配便
@金沢を主催することに。3周年の夜は絶対
一生忘れない、イージーTAKU「NO WOMAN
NO CRY」ライブ・レコーディング。そして、
今年2002年の7月4日は、メロメロポッ
チ常連ミュージシャンによるライブレコーデ
ィングでした。昨年のTAKUさんの時のよ
うな、一生涯級の興奮はありませんでしたが、
どの曲もシンミリよくて、メロメロレーベル
第2弾として発売されるCDが今からベリー
楽しみなのです。

そして4日のライブの最後に歌ったあっこち
ゃん。ようやくその演奏を聴くことができま
した。4年前、頼りなさ気におどおどとカウ
ンターに立っていた姿を思い出せないほど、
仕事に、演奏にと堂々としてました。なんか
あっこちゃんの歌を聴いていると、このメロ
メロポッチという存在が、まぁ熊野さんは別
格として、あっこちゃんストーリーだなぁ、
としみじみ思えました。メロメロポッチが今
後5周年、10周年とどう面白く変わってい
くのか、ある時はその流れに巻き込まれなが
ら、引き続き楽しみにしています。今後とも
よろしゅうに。


Vol.3 『日々メロ1周年について』

どもどもども3回目です。なんか勝手に連載
にしてしまっていますが、大丈夫なのでしょ
うか。まっ、えっか(←かなりアバウト)。

今回は昨年2001年6月2日より、ワタシ
が作成しているメロメロポッチ公式?ホーム
ページ「日々、メロメロポッチ(略称:日々
メロ)」について書きます。

作成した経緯は、昨年「歌の宅配便@金沢」
が無事終了し(メロウ横丁第2号参照)、パ
ワーが有り余っている頃、飲んだ勢いでイー
ジーTAKUさんのホームページを作ること
になりました。作った後にメロメロポッチで
TAKUさん、熊野さんとあーだこーだと話
している最中に、何の気は無しに「メロメロ
ポッチのホームページも作ろうか?」と熊野
さんに軽い気持ちで訊ねました。実は前々か
ら熊野さんは「もう少ししたらメロメロポッ
チのホームページつくるぜ〜!」と鼻息荒く
言っていたので「自分で作る」と断られるこ
とを予想しての質問でした。ところがガッテ
ン、熊野さんは間髪入れず「うん、作って。
これ今月の予定表!」とワタシにライブの予
定表やらチラシをどどっと手渡しました。予
想外の急展開にやや呆然として帰った記憶が
あります。

こうして呆然としつつも出来た「日々メロ」
ですが、予想外に反応があってビックリです。
いつも楽しみにしているよ、という意見や、
あの写真はちょっと、、、というワタシの不
注意から出た指摘等々、色んな反応があって、
日々勉強になっています。多謝多謝です。

タイトルの「日々、メロメロポッチ」という
言葉ですが、メロメロポッチが休みの時も、
ココはやっているよん、という意味合いと、
メロメロポッチという言葉自体が、上手く書
けませんが「頑張る」とか「面白い」という
意味を段々含んできた気がして、名付けまし
た。我ながらなかなか気に入ってます。

忙しくなるとなかなか更新できないことも多
いのですが、出来れば日々メロの方でも色々
企画して、連動して面白いことが出来たらな
ぁ、と思います。手軽にお金を掛けずに色ん
なことが出来るというのが、インターネット
の良いとこですし。お時間があれば覗いてみ
てください。


Vol.2 『歌の宅配便について』

どもども2回目です。今回は昨年2001年
5月6日、熊野さん達と「めろめろふれんず
」を結成し、芸術村で開催しました「山口洋
歌の宅配便@金沢」について書きます。

10年以上前からワタシがずっと一番好きな
ミュージシャンの山口洋さん(HEATWAVE)。そ
の方を、全国どこからでもファン主催で呼ん
でしまおう!というイベントが歌の宅配便で
す。遡ればメロメロポッチ2周年の際に、ワ
タシから熊野さんにプレゼントしたCDが山
口さんの名曲「ノーウェアマン」。それを聴
いた熊野さんは一発でこれは凄い!と見抜き
ました。ここら辺の感覚、眼力の鋭さが、熊
野盛夫たる所以かもしれませんね。

そんなこんなで話は盛り上がり、一年後、山
口洋を金沢の地に呼ぶ事となりました。ここ
ら辺の長い道のりは、メロメロポッチホーム
ページのトップからリンクしてますので、長
文ですが興味のある方は覗いて見てください。

その時普段体験できないことを、いっぱい体
験出来たのですが、その中でも、熊野盛夫と
あっこちゃんの「めろめろ魂」には随分驚か
されました。前日まで準備でほとんど寝てな
い中、当日のライブ、メロメロポッチにおけ
る狂乱の夜通し打ち上げ。普通の人ならそこ
までが限界ですが、明け方綺麗に店の後片付
け。翌日は山口さん達を金沢に案内し、夜は
お金の清算、そして寿司屋でのプチ打ち上げ
と、恐るべき熊野盛夫パワーを実感しました。

あっこちゃんも、渾身の料理群を作成し、山
口さんからも大絶賛。そして、山口さんのリ
ハーサルで、その歌声を聴き、感極まっての
涙。かなり無理をさせてしまいましたが、そ
れを頑張ってこなしてしまうところが、あっ
こちゃん、って感じです。いつもメロメロ無
敵のツートップには、負けっぱなしです。偶
には一矢報わねば。

そしてメロメロポッチ常連さん達にも、お手
伝い&ライブに来てもらい、非常に助けられ
ました。確かに大変なイベントだったのです
が、喉元過ぎれば何とやらで、もしまた山口
さんを石川に呼ぶことがあるかもしれません。
その時はここまで我々を熱くさせる山口洋さ
んのライブをを是非体験してみてください。

NO REGRETS。後悔はない。そんな空間になる
自信はあります。


Vol.1 『月々、メロメロポッチ』

ども、最近ではホームページ「日々、メロメ
ロポッチ 通称:日々メロ」 http://www3.nsknet.or.jp/~mineo/MERO/ なんていうもの
を夜な夜なビール片手に作っている者です。

さて、栄えある第1回目と言うことで、無難
に「熊野盛夫と初めて会ったのは、、、」な
んて書こうかとも思いましたが、何はさてお
き今月、2002年2月2日にメロメロレー
ベル第一弾CDとして発売される、イージー
TAKU「NO WOMAN NO CRY / 街唄」を外す
訳にはイキマセン。熊野さんは次の機会で。

2001年7月4日。メロメロポッチ3周年
に行われたライブレコーディング。「色々あ
ったけどよ、みんなのおかげで俺、元気だぜ」
と唄うイージーTAKUさんと、熱い地元ミ
ュージシャン&観客達。これが本当に凄い、
まさに音楽的奇跡の瞬間でした。その時のワ
タシの想いは、撮影したデジカメ写真と、今
では我ながらちょっち恥ずかしい、熱い文書
でメロメロポッチカウンターの奥にひっそり
と立て掛けて貰っています。興味のある方は、
お店に寄った際、眺めてみてやってください。

その後紆余曲折を経て、遂に発売となりまし
た。カップリングに「街唄」も加わって、も
う最高です。今年の正月はTAKUさんの家
で開いていただいた新年会で、熊野さんと二
人して、今年の紅白のトリはこれで決まり!
ということに決定しました。マジで凄いです。

メロメロポッチ、NO WOMAN NO CRY、街唄、
そして、イージーTAKU。2002年、決
して覚えておいて損はないキーワードです。

思い出す二人で居た日々を。金沢の街角で。
2002.2.2 ON SALE(予定)「NO WOMAN NO CRY
/ 街唄」をお楽しみに!

イージーTAKUホームページ「たく宅」
http://easytaku.web.fc2.com/


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